2月から世界各国を脅かしているコロナウィルス感染のため、イベントが次々と中止になっている中、スウェーデンでは例年通りカントリースキー大会ヴァーサロペットが3月1日に行われました。
ノルウェーの国境近くのセーレンからダーラナ地方のモーラまで約90kmのスキーマラソンは、スウェーデンの建国の父グスタフ一世ヴァーサ国王に因むものです。
1520年、故郷のモーラの人々にストックホルムでの事件を伝えたグスタフ・エリクソンは誤解され、ノルウェーに逃れるためスキーでモーラを去ります。
その後、同じ話を聞いた人々はグスタフを迎えに2人の男性がスキーで後を追い、セーレンで追いつきました。
翌年、モーラに戻ったグスタフは兵を率いてストックホルムへ。
戦いの末、暴君のクリスティアン二世を追放し、グスタフ・エリクソンは君主制スウェーデン王国の最初の王グスタフ一世ヴァーサとなりました。
1922年に最初の試みで行なわれたヴァーサロペットは119人で行なわれましたが、近年では国際的になり、今年の参加者は15800人でした。