6月はスウェーデンにとって大切で最も盛り上がる月です。
6日のナショナルデー、20日前後の金曜日と土曜日は人々が待ちに待った夏至祭の日です。
ナショナルデーの毎年のセレモニーは、ロイヤルファミリーが馬車で王宮から野外博物館
スカンセンの会場へ向かわれるところから始まるのですが、今年は新型コロナウィルスの
感染を避けるため、全てディスタンスで行なわれました。
国王陛下は王宮から、首相はスカンセンからそれぞれスピーチされ、恒例の国旗授与は
対象団体の所在地の知事公館で行なわれました。
スウェーデンラジオ局の700人を超えるコーラスグループのメンバーは、
それぞれが自宅で歌ってインターネットで合唱をし、スカンセンの野外舞台では
アーチストたちが観客なしでのパフォーマンス。
ナショナルデーは無料で入場見学出来る王宮も閉まっているため、クラウンプリンセスの
ヴィクトリア王女が一家で王宮を視聴者のために案内される等、それら全てがテレビで放送されました。
https://www.svtplay.se/video/27031725/nationaldagen/nationaldagen-2020-6-juni-20-00
今年は3月以降の行事が今までと違う形で行なわれるか延期、中止になっています。
世界的に恒例ではない形を取ることを余儀なくされていますが、
何が起こっても柔軟に対処していく姿勢は大切だと感じさせられたセレモニーでした。