今年の5月は20℃以上の気温になったのが7~8日間という肌寒さでしたが、話題の多い月でした。 最も注目を浴びたのは、スウェーデンがフィンランドと共にNATO加盟の申請をした事です。 加盟が認可されれば、スウェーデンは200年以上続いた中立・非加盟国家の歴史が変わる事になります。

5月10日はユーロビジョンソングコンテストの決勝戦がイタリアで行なわれ、 スウェーデンは3位になりましたが、個人的にはゲスト出演したジリオラ・チンクエッティが ノノレタ(夢見る思い)を披露してくれたのがとても懐かしく嬉しく思いました。

5月15日は、コロナパンデミックのため活動が停止されていた民族学博物館の 敷地内にある日本のお茶室瑞暉亭(ずいきてい)が2年ぶりに再開。 ヨーロッパで初めてで唯一と言える本格的なお茶室が建てられたのは1935年ですが、 残念ながら1969年に焼失。その後、新たに日本で建設したものを解体してスウェーデンに搬送、 日本の職人によって現在のお茶室が1990年に建てられました。 10月頃まで裏千家の茶道を体験することが出来ます。

5月24日はポーラー・ミュージックプライズがグランドホテルで開催されました。 イギー・ポップは育ての親がスウェーデン人でアメリカ育ち、そして現代室内楽の最高峰と 言われるフランスのアンサンブル・アンテルコンタンポランの両者が受賞。 更にパンデミックで中止になった2020年の受賞者の作曲家ダイアン・ウォーレンも 出席という豪華メンバーでした。
https://www.tv4.se/artikel/23OeyebI9vO6QZp4cXy1yZ/iggy-pop-ensemble-intercontemporain-2022-polar-music-prize

ポーラー・ミュージックプライズは、ABBAが所属していたレコード会社Polar Musicの設立者 スティッカン・アンデションが1992年から始めた音楽に貢献した人々に送られる賞です。 ノーベル賞と同じく、スウェーデン国王から授与されます。